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【秋田県】地名由来は郡名で「高くなっている場所」の意味

秋田県の地名由来は古代からの郡名。「高くなっている場所」の意味

秋田県の名称は、古代からある郡「秋田郡」に由来している。

江戸時代、現在の秋田市中心部は久保田城の城下町として栄えた町。
久保田城は久保田藩の藩庁となっていた。

明治4年の廃藩置県の前に久保田藩は秋田藩に改称した。
久保田城が秋田郡にあったことが由来である。

秋田郡は、出羽国に古代からある郡。
平安時代に編纂された『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』では秋田の読みは「あいた」。

さらに古くは「あぎた」と読んでいた。
「秋田」の字は当て字なので、地名の由来とは無関係

秋田の地名由来は、「あぎ」は「上げ」から転じたもので、高くなっている土地を意味する。
「た」は場所を意味する「」が変化したもの。

つまり「秋田」は「(周辺よりも)高くなっている場所」という意味。

秋田郡の中枢地域は、古代に「秋田村」と呼ばれていた。
現在の秋田市中心部にある「高清水公園」あたりと考えられている。

ここに奈良時代に「秋田城(あきたのき、あきたじょう)」という役所が設置され、奈良〜平安時代にかけて、出羽国北部の支配拠点のひとつになっていたといわれている。

高清水公園は中規模の丘陵地帯になっており、「高くなっている場所」という地名由来のとおりの場所だ。
郡の中枢的な場所の地形から郡名が名付けられたのだろう。

なお、秋田城の遺構が現在も高清水公園がある丘陵上に残っている。
また秋田城は、近世の久保田城とは別のものである。

ちなみに、秋田郡の地名由来はほかにも諸説あるが、いずれも信憑性の面で疑問が残る。

秋田県が生まれた経緯

大政奉還後、慶応4年の閏(うるう)4月21日に「府藩県三治制」が施行されて、江戸時代の大名領を「」とすることになった。

それまで大名領を「藩」と呼ぶのは一部の識者が呼んでいた通称であったが、府藩県三治制によって「藩」が正式名称になったのである。

そのため、現在の秋田市中心部の久保田城を拠点としていた久保田大名領は、「久保田藩」と呼ぶことになった。
さらに、大名は藩知事という役職になる。

また、藩は行政を表す名で、当時は地理・場所を表すときは、国(令制国)と郡で表していた。
久保田藩の拠点がある久保田城下は、出羽国(でわのくに)の秋田郡である。

しかし明治元年に出羽・陸奥2ヶ国が広大すぎるとして、分割することになる。
出羽国は羽前国(うぜんのくに)・羽後国(うごのくに)に分かれ、久保田城下は羽後国 秋田郡となった。

明治4年1月、久保田藩は秋田藩に改称する。

当時の久保田藩知事は政府に「久保田藩名改正願 並びに附札指令」を政府に提出し、藩名称を久保田から秋田に変更するよう願い出たためである。

日本全体の王政復古の動きに合うように、久保田の名称を、古代からの郡名である秋田郡の名を取って改称したいというものだった。
これが認められ、改称に至ったものだ。

明治4年7月14日(1871年8月29日)、廃藩置県が施行されて秋田藩は秋田県(旧)に移行する。

同年11月2日(1871年12月13日)、秋田・岩崎・亀田・本荘・矢島の各県、酒田県の一部(旧 仁賀保領など)を統合して、新しい秋田県を設置し、県庁を久保田城に置いた。

また同月、下野国内にあった秋田県(旧 久保田藩)の飛地が、宇都宮県・栃木県へ移管される。
これによって、現在の秋田県の区域がほぼ確定した。

なお、厳密には十和田湖は県境・市町村境が存在していなかった。
平成20年(2008年)に、境界は確定している。

新・秋田県域(現 秋田県域)を国郡でいえば、羽後国 雄勝(おがち)・平鹿(ひらか)・仙北(せんぼく)・河辺・秋田・山本・由利郡、さらに陸中国 鹿角(かづの)郡にわたる。

ちなみに、明治11年(1878)12月23日、郡区町村編制法が施行されて、秋田郡は南秋田郡北秋田郡に分割された。
県庁所在地は、南秋田郡 秋田町となる。

明治22年(1889年)4月1日、南秋田郡 秋田町が市制施行し秋田市となった。

秋田県の地名に関する情報

現在の庁舎所在地 秋田市
地名命名パターン 郡名由来:秋田郡
地名発祥時期 不明 (古代にはすでに秋田郡が存在)
現都道府県の設置時期 明治4年11月2日(1871年12月13日)
明治維新時のおもな管轄 秋田藩、岩崎藩(久保田新田藩)、亀田藩、本荘藩、矢島藩、大泉藩(庄内藩:仁賀保旗本領の範囲が該当)
範囲内のおもな旧国 出羽国・羽後国、陸奥国・陸中国(鹿角郡)
庁舎所在地の変遷
南秋田郡 秋田町 (秋田市)
明治4年11月2日(1871年12月13日)〜

参考資料

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